写真工業

月刊 写真工業が12号を以て休刊となった。1952年6月初刊、56年間の長きにわたり発刊されていた。
この雑誌はカメラメーカー、感光材料メーカーなどの技術者向けの専門誌、原則としてフィルムカメラしか扱わなかった。レンズ設計に関わる事、新製品テストレポートなどかなりレベルの高い記事が多かった。
某光学メーカーの一員だったkisasaも他社の新製品、自社の新製品の評価記事を詳しく読んだものだった。そしてこの記事が高く評価され売れ行きにも影響した時代が有った。そして一説によると主幹・北野邦雄さんに新製品を提供すると良い評価が得られるなどの噂が流れた事も有る。(昔の話)
デジタル化が進む世の中で、さすがにフィルムカメラだけを対象としたのではやむを得ない事か、最近はクラシックカメラ特集的な記事が多かった。本屋さんで立ち読みする位で購入する事はなかった。それにしても一抹の寂しさを感じる。